雑誌やウェブの編集業務の仕事で働く

やりがいと大変さ

編集の仕事はクリエイティブな仕事として大変人気がありますが、想像以上に気力・体力が必要になります。多くの人と関わる仕事ですので、その分多くの調整が必要になり、突発的な業務もよくあります。スケジュールを管理し、計画通りにことを進める反面、急きょその計画に狂いが生じても、それに即対応できるフットワークの軽さが求められます。締め切りのあるスケジュールの中で、自分の仕事をこなしつつ、周りのスケジュールに合わせてうまく立ち振る舞わなければいけない、というのは、身体的にはもちろん精神的にもハードワークとなってしまいます。

しかし、自分の考えた企画が世の中に出るということは、それまでの忙しさや大変さを吹き飛ばしてしまう程の喜び・達成感を味わうことができるのです。また、取材の過程で普通であれば出会えないような人々に出会えることも珍しくなく、また新商品・新店舗のレセプションに参加できることもあり、とても刺激的な仕事と言えるでしょう。

ただし、もちろんそれらは業務のほんの一部。大半はデスクワークの地味な作業が多いということは頭に入れておかなければなりません。実際に編集者として働いているA子さんは、全修正を終えて印刷所へ納める日はパニック状態であるにも関わらず、間際に編集長からダメ出しを受けると泣きたくなる、と言います。しかし、そうやって苦労して出来上がった雑誌が書店に並んでいるのを見ると、頑張ろう!という気持ちになるそうです。

やはり、かっこいい・華やかそう・やってみたい、と言った上辺だけの気持ちではできない仕事ですね。何かを作りたい、何かを伝えたい、という強い気持ちがあってこそいい仕事ができ、いいものができあがるのだろうと思います。